1992年にリリースされた稲垣潤一によるヒット曲「クリスマスキャロルの頃には」が、名曲をリバイバルする 『COCKTAIL SOUNDS』プロジェクト第1弾として令和の時代に新たに生まれ変わった。
参加メンツも豪華だ。令和ヒップホップ・シーンを牽引する気鋭のラッパーSKRYUがラップパートを担当。トラックをサウンドプロデューサーESME MORIがリプロダクションしたことで、今の時代にふさわしいカッティングエッジな「クリスマスキャロルの頃には COCKTAIL SOUNDS MIX feat. Original Vocal by Junichi Inagaki」が爆誕したのである。
オリジナル音源を起用した、稲垣潤一によるスタイリッシュな歌声が突き刺さるキャッチーなサビフレーズに、SKRYUが情景が浮かぶラブストーリーを紡ぎ、有機的なデジタルサウンドとしてESME MORIがエモーショナルに再構築。こうして時代を超えて誕生した“令和 meets 90年代”によるリバイバル・ソングの制作秘話を、ラッパーとしてプロジェクトに加わったSKRYUに聞いてみた。
SKRYU:いや唖然、呆然としましたよ(汗)。全日本国民が知っている大名曲「クリスマスキャロルの頃には」に僕でいいんだろうかって思いましたから……。なので、緊張感を持って制作に参加させていただきました。
SKRYU:1996年生まれなので、生まれる前の曲ですね。すごいですねえ、自分の代まで届いてクラシックになっていることが素晴らしいですよね。僕がマイナス4歳の頃ですから(笑)
SKRYU:生まれる前の曲であっても無意識に耳に届いてくるぐらいの名曲だったし、街で流れているんですよ。今回、あらためて聴いてみて稲垣さんの声がめちゃくちゃカッコいいし。実はサビ以外のところ、1番,2番の歌詞もせつなく趣深い展開なんですよ。
SKRYU:90年代の音楽は好きでよく聴いているんですよ。言葉の言い回しに古き良き趣があったり、あと、僕もラップのスタイルに歌謡曲ちっくなメロディーだったり、ディスコなどダンサブルなサウンドを取り入れることがあって。割と歳の割にはオールドな、言うたら古臭さは褒め言葉だと思っていて。昔の古き良きテイストを自分の作品にも取り入れているので、今回リバイバルプロジェクトに参加できて嬉しかったですね。馴染み深い感覚なんですよ。
SKRYU:とてもありがたいですね。願ったり叶ったりですよ。光栄という気持ちが溢れて止まりません(涙)。
SKRYU:むちゃくちゃカッコよかったです。原曲には無いラップが入るのでどんな音に変わるんだろうと思っていたら、いい意味で予想を裏切られたというか。今どきのビートの打ち方だったり、ESMEさんのセンスが光っているなと思いました。ラップするのが楽しみになったし、手前味噌ながら完成してみても最高にカッコよくなりましたね。
SKRYU:限りなくリアルに近い(苦笑)、ほぼリアルな恋模様がですね、実は最近、僕を襲いまして(苦笑)。本当に、タイムリーというか、この曲には嘘がないです、と言えますね。ちなみに、原曲も男女のはっきりとしない曖昧な関係が続いていく、みたいな歌詞で。自分自身で、照らし合わせてしまったというか(苦笑)。より一層、歌詞を書くのに熱が入りました。
SKRYU:そうっすねえ。いやあ、カッコつけたいんでしょうね、本当の愛を歌うと(苦笑)。いやでも、また違った僕だけど、僕っちゃ僕かなとは思っています。新しく聴いてくれる方にもコミカルな人間がガチのラブソングを歌うとこんな感じ、みたいな。歌っていることは僕なんで、楽しんでもらえたらなと思っています。
SKRYU:嬉しいですね。ちゃんと原曲が持つコンセプト、曲で伝えたいメッセージを僕なりに伝えられたらと思っていましたので。なので、生々しい感じでも失礼無いように、本当の気持ちを曲で昇華させていただきました。ありがたいと思っています。
SKRYU:歌詞そのものですねえ。ラップのノリ方ももちろんだし、メロディーを付けたりもそうなんですけど、一番聴いて欲しいのは歌詞かな。いつもよりは二枚目キャラではあるんですけど、コミカルなところを垣間見せたりとか、カッコつけようとしてもカッコつかない自分というのが人間性として根本にあるので。そんなところを“俺もSKRYUと一緒だよな”って、世の中の恋愛下手な方に共感してもらえたら嬉しいですね。
ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
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東京生まれ。Yahoo!ニュース、Spotify、Fm yokohama、J-WAVE、TOKYO FM、ROCKIN’ON
JAPAN、ミュージック・マガジン、リアルサウンド、ビルボードジャパンなどで書いたり喋ったりプレ
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